◆第27回マイルチャンピオンシップ・G1(21日、京都競馬場、芝1600メートル、良)
秋の最強マイラーを決定戦は、13番人気の伏兵エーシンフォワードがインから鋭く抜け出し、1分31秒8のコースレコードでG1初制覇を飾った。2着は1番人気のダノンヨーヨーが入り、昨年に続きフランスから参戦したサプレザは4着に終わった。岩田康誠騎手(36)は落馬負傷から復帰2週目で、ビッグタイトルを獲得した。
ラスト1ハロン手前。内ラチ沿いでじっと好機を待っていた岩田のエーシンフォワードが、一気にスパートをかける。左手でステッキを打ち下ろし、右手は激しく手綱を押した。フォワードもそれに応えるかの様に一気に加速し、外からのライバル達の強襲をもろともせずに追い上げを見事に封じ込んだ。そつのないレース運びで、13番人気の伏兵がいきなりコースレコードでの優勝という大仕事をやってのけた。
復帰してからまだ2週目。その中で華麗にG1での優勝を決めた岩田騎手が笑顔でレース振り返る。
「ペースも展開も、全部はまった。ホント、うまくレースができた」。
検量室前では、次から次へと駆け寄る人と握手し、抱き合う、目を充血させた西園調教師の姿があった。
安田記念(10着)以来、4か月半ぶりのスワンSは、8キロ減の478キロ。調教で攻めるトレーナーが、今回は珍しく控えた。これが奏功した。この日は10キロ増の488キロ。パドックでは、関係者にこうつぶやいていた。
「人気はありませんが、馬が前回と全然違う。期待していてください」
「天にも上る思い。元々、力はあった馬。ホッとしています」
とトレーナー。もう主役不在とは言わせない。来春は、大きな可能性を秘めた遅咲きの外国産馬が、マイル戦線の中心にいる。
早速、香港マイル・G1(12月12日、シャティン競馬場・芝1600メートル)への追加登録を行った。
管理する西園調教師がオーナーサイドと話し合った結果、レース後に登録を完了。22日、同調教師は「出られるようなら頑張りたい」と意欲を示した。
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